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現在、世界的な問題となっている食品ロス。日本では年間約612万トンが廃棄されています。では、世界の食品年間廃棄量はどのくらいでしょう?

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司法・安全・環境
公開日 2021年10月21日

解説

世界の食品年間廃棄量は13億トンです。
※2017年時点

まずは言葉の定義から。
資料はFAO(国際連合食糧農業機関)から数値を取得していますが、その中では、Food loss と Food waste の2つの言葉が定義されています。

Food loss:収穫から出荷までの間に発生する損耗
Food waste:出荷から消費の間に起こる廃棄

一方で、日本語で食品ロスと言うと、Food loss + Food wasteの意味で使われているようです。
参考:農林水産省ホームページ

一般に英語の記事でも、特に断らなければFood lossは農水省のと同様の定義で使用している事が多いようですが、おそらく最初はいい加減に使われていたタームを、FAOが計測方法の整理に乗り出して以降、使い分けを始めたという事が背景にあるのだと考えられます。(トイコタ編集部)

そのため、FAOに照らしては、日本語の食品ロスはFood loss + Food wasteを指していると思って間違いないですが、食品ロスと言って一般的に思い起こされるのは、コンビニでのお弁当の廃棄や、レストラン等での食材の在庫廃棄かと思いますので、FAOの定義では、上記のような廃棄はFood wasteに分類されます。

FAOのデータを見ると、世界の中でも、人口の多い中国は、主要都市の飲食店だけでも年間約1,800万トン以上廃棄されていると推定されており、2021年4月29日には食べ残し(Food waste)を禁止する「反食品浪費法」が可決されました。もともと中国では、客に対して食べられない量の食品を並べてもてなすという文化がありますが、いまその文化に大きな変化が訪れようとしているのかもしれません。
参考:中国で「食べ残し禁止法」が可決。食品ロス削減

世界の中の日本という視点では、現状は日本と世界の食品ロス(loss,waste計)を比較しようとしても共通の測定統計が無い状況のため、この比較は正確にはできる状況にはありません。
FAOの出しているFood Loss and Waste Databaseは、各国のばらばらの調査結果を集めただけで合計が意味を持たないような状況となっているからです。

それでも世界と比較して日本の食品ロス問題を捉えたい方に対して手がかりとして参考になる資料も存在しています。
海外における食品廃棄物等の発生状況 及び再生利用等実施状況調査」(公益財団法人流通経済研究所)
この資料は平成28年に実施された農林水産省から公益財団法人流通経済研究所への委託研究調査報告ですが、主要国の食品ロス統計状況を比較検討し、最後に比較用推計表を作り上げています(p.154)。

上記推計表によれば、人口1人当たり食品廃棄物発生量の各国の推計は、
日本 :133.6kg
米国:177.5kg
英国:187kg
フランス:148.7kg-200.5kg
ドイツ:136kg
オランダ:149.9kg-222.9kg
韓国:114kg
中国:75.74kg

となっており、これに再利用度合いを判断して総合的なロスを考えるという段取りになります。
いずれにせよ、相当の前提を置いた数字なので比較がしにくい代物です。

そのため、世界の中での日本という視点でフードロスがどの程度世界水準は分かりませんが、日本については、上記の中では平均程度という風には見える数字です。

参考:
Food Loss and Waste Database
食品ロスの現状を知る:農林水産省
中国で「食べ残し禁止法」が可決。食品ロス削減

答え

B: 13億トン

出典

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  • # フードロス