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- 2021年10月11日現在、ガソリン(レギュラー)1リットル当たりの平均販売価格が最も高い都道府県はどこでしょう?
2021年10月11日現在、ガソリン(レギュラー)1リットル当たりの平均販売価格が最も高い都道府県はどこでしょう?
ヒント!
- 地域差は輸送コストによって生まれる
解説
2021年10月11日現在、ガソリン(レギュラー)1リットル当たりの平均販売価格が最も高い都道府県は、長崎県でした。 最も高い長崎県(170.4円)と最も安い埼玉県(157.2円)では約13円の差があり、一般的な乗用車の満タン50Lに換算すると約660円もの差が生まれてしまいます。
都道府県別ガソリン価格
ガソリンの輸送
ガソリンの販売価格の地域差は、輸送コストによって説明されると言われています。
ガソリンは基本的に国内の製油所で生成され、ガソリンスタンドまで輸送される訳ですが、製油所とガソリンスタンドの間の経路によって種々の差が生まれるのです。
ガソリンの各ガソリンスタンドまでの供給経路は大きく分けて2種類になります。
1つ目は油槽所を経由する方法、以前はこれのみが供給経路でした。2つ目は製油所からの直送です。
油槽所を経由する方法
油槽所はその名の通り、ガソリンを貯蔵しておく施設で、製油所からは一旦各拠点の油槽所へ運び、ガソリンスタンドへは油槽所から分配するという方法です。
製油所からはタンカーによる方法、あるいは陸路(鉄道、タンクローリー)による方法があります。特に漁港や海運でのガソリン需要もあることから、タンカーによる方法が多く、現在でも各地の主要な港湾に油槽所が存在します。製油所から油槽所への輸送は謂わば輸送コストの相乗りな訳ですから、油槽所の規模が大きい程、コストは削減出来ます。
一方、離島の港湾の油槽所等の場合、その島の需要分にしか対応しない為、そこまでの輸送コストは全部島内の販売価格で賄わなければならなくなります。
製油所からの直送
最近では製油所からガソリンスタンドへの直送が増加しています。ただしこれも製油所とガソリンスタンドを1:1で結ぶのではなく、配送経路に沿った分配となりますので、ルート設定でコストが決まります。
長崎県の場合
さて、長崎県の場合ですが、九州地区は製油所が1つもなく、基本的には油槽所経由の分配となりますが、離島の多さのため、どうしてもコスト高になってしまうのです。
答え
C: 長崎県
出典
資源エネルギー庁「石油製品価格調査」