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- 2000年代、小学校に通う児童が減少する一方、特別支援学校小学部に通う児童は増加傾向にあります。2020年時点でどのくらいいるでしょう?
2000年代、小学校に通う児童が減少する一方、特別支援学校小学部に通う児童は増加傾向にあります。2020年時点でどのくらいいるでしょう?
ヒント!
- 1995年の特別支援学校小学部に通う児童は28,915人です
解説
2020年時点で特別支援学校小学部に通う児童は、約46,000人でした。 正確には46,273人で、28,915人だった1995年と比較すると約1.5倍になっています。 同じ年で見ると、小学校に通う児童は8,370,246人から6,300,693人に減少しています。
特別支援学校 児童・生徒数グラフ
また、小学校に設けられている特別支援学級(特殊学級)に通う児童数は、1995年には43,850人でしたが、2020年には5倍近い216,738人となっています。
特別支援学校とはなにか?
そもそも、特別支援学校や特別支援学級と言われても、「何のこと?」ってなりますよね。
特別支援学校は、通常の学校に設けられている特別支援学級とは別のものです。
2006年の学校教育法改正により、2007年4月1日から、それまでの盲学校・聾学校・養護学校が、一括して「特別支援学校」と位置付けられることになりました。ただし学校教育法上は、各特別支援学校が、視覚障害者、聴覚障害者、知的障害者、肢体不自由者、病弱者(身体虚弱者を含む)のうち、教育の対象とする障害範囲を決めることが出来るとされており、引き続き~盲学校、~聾学校、~養護学校等の校名をそのまま用いている学校も多いようです。
特別支援学級とはなにか?
一方、特別支援学級は、以前は特殊学級と呼ばれていたものの事で、小学校・中学校・高等学校などが知的障害者、肢体不自由者、身体虚弱者、弱視者、難聴者の支援教育のために設置できるとされています(学校教育法81条)。特別支援学校へ入学可能な障害の程度よりも軽度な障害者が対象となります。
国はなぜ特別支援学校とひとまとめに定義したのか?
2007年に学校教育法を改正して、特別支援学校として盲学校や聾学校などとバラバラになっていた学校を同一の括りとしたのは、それまで各々別の法律で規定されていた障害者に対する支援教育を、健常者に対する教育と同等の内容・水準を整備する為でした。
特別支援学校には、幼稚部、小学部、中学部、高等部を置くことができ、各々幼稚園、小学校、中学校、高等学校に相当します。また特殊支援学校は原則として寄宿舎を備える事が義務付けられています。
学校基本調査について
元を辿れば戦前(明治14年・1881年)より文部省が各学校からの報告をまとめて文部省年刊に公表していた学事統計表にまで行き着きます。
現在の形での統計は昭和23年(1948年)から。統計法上の指定統計になります。
各学校からの調査票を回収して集計した全数調査で、学校教育全般に関する基礎データです。
答え
C: 約46,000人